不動産投資家になる
不動産投資家、というと少し敷居が高いように感じてしまうかもしれませんが、不動産投資をするということはいわゆるアパートやマンションの「大家さんになる」ということです。
不動産の投資ですので、宅建(宅地建物取引主任者)の資格が必要なのではないか、と思う方もいるかと思いますが、大家さんになるのに資格は必要ないのです。持っている分にはそれに越したことはありませんが、大家さんをやるうえでは特に必要はないので安心してよいです。アパートやマンションなどの一棟売りを購入する上で宅建の資格がある分にはマイナスは生じませんが、特にプラスになるというわけでもありません。
書店などで見かける、不動産投資のノウハウが書かれた書籍には「不動産投資を始めるならば最低でも宅建の資格は取るべし」と書いてあることがほとんどですが、実際にアパートやマンションを購入して経営をしていてもその資格を使うかというと使うことはありません。ですので、自己資金が300万円以上ある人は、資格の勉強にお金をつぎ込むよりはより良い収益物件を探して購入をした方が早く不動産投資を始めることが出来るのです。
また、投資家になるということは法律や税金などについて知っておく必要はありますが、行政書士などの資格も特に必要はなく、投資をするうえでプラスになることはほとんどありません。法律の勉強がてら、ということであれば持っているに越したことはありませんし、契約書の内容もすぐに理解できるようにはなりますが、無理に取る必要はありません。
資格は取らなくとも、必要最低限のことがわかっていればとうしは始められるのです。不動産投資を始めるのに必要なのは、「最低限の知識」と「自己資金300万円以上」です。収益物件を購入するのに諸経費を含めて300万円以上はかかってきますので、最低でも300万円は自己資金を用意しておきましょう。
オーバーローン(銀行の貸出額が預金を超過している状態)という融資条件で購入することも出来るのですが、諸経費くらいは出来れば自分で出したいものです。「貯金がないけど大家さんになりたい」という人は、とりあえずは300万円貯めることが必要です。大きな額に見えますが、節約を工夫すれば意外とすぐに貯まるものです。ですので、自己資金がないからといって不動産投資を諦める必要はないのです。
300万円貯めている間に不動産投資の勉強をすれば300万円貯まればすぐに始められます。 始める前から諦めたり、焦ったりしないことが意外にも一番大切なのです。